今年も恒例の『緑の募金』活動の季節になりました。今年ははじめて西八王子駅に立ちました。隊員たちには自分達の活動意義をしっかり自覚してもらうと共に、協力してもらうことの 難しさを知ってもらいたいです。その間、新入隊員たちは体力測定を兼ねた高尾登山を行いました。例年ですと山頂までの登山を行うのですが今回は趣向を凝らし昨年先輩隊員たち が植樹した山桜を見るため一丁平まで足を伸ばしました。新入隊員たちにとっては最初の登山行動日なので往復ケーブルを利用。それでも優に片道1時間は歩きます。途中終わり つつある春の景色を見ながら一丁平を目指します。ケーブルから降りた時は意気揚々だった新入隊員たちも山頂を越え、紅葉台を過ぎると泣き言やら文句が連発 やっとこさ到着した時は『お腹空いた〜』の連発。(こりゃ今年は先が思いやられるけど、きたえがいがあるなぁ…)と内心思いつつ桜を探し…結果はナント!1本だけ咲いている姿を 拝むことが出来ました!喜んでいるのも束の間。なんとも残念なものを発見。それは桜の木に設置した植樹のプレートに落書きが!それもただの落書きじゃありません。 『自然をこわしてどうする!』 『高尾に桜並木を作って自慢したいのですか?』 『高尾が自然でなくなりますね』 など植樹に反対する明確なメッセージです。思えば植樹前の下草刈りの時や植樹の時にも文句を言っている人たちがいた事をHPでお知らせ致しましたが、プレートへの落書き は性質が悪いです。主張が正しいかの是非の前に表現方法があまりにも稚拙です。施主はプレートに記載があり明らかなのですから言いたい事があれば正々堂々と申し出て いただければ良いのですが…その上で何がダメで、どの様にしたら良いのかをちゃんと示してくれれば隊員たちにもしっかりとした教育につながります。しかし、誰が書いたかも 分からないやり方で、こちらが反論する事も出来ないような手法は卑劣の極み。断じて許せません。さらに言えば主張も利己的で一方的な様に感じます。確かに一理はあるとは 思いますが、他者を否定してまで通す主張や、守る自然には疑問を抱きます。私達は自然を守り、大切にする活動を通して様々なことを隊員たちに伝えている少年団ですが 必ずしも自然のことだけを考えて活動をしている訳ではありません。何かに悪い事は決して行っていないと思っておりますし、逆に突出して良いと言う事も無いと思います。 今行っていることが誰のためで、何のためにやっているのかの意味を十分に理解されれば一方的に否定される事は無いと思うのですが… 草の根運動の難しさを改めて痛感する一件でした。
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